改ざん不可能な監査ログ:監査人が求めるトレーサビリティ
規制の厳しい流通業では、記録を残すだけでは足りません。それが改ざんされていないことを証明できなければならないのです。書き換え可能なログと、本当に改ざん不可能なログの違い、そしてそれがSupplyCoreに標準搭載された理由をご説明します。
「append-only」は改ざん不可能を意味しない
多くのソフトウェアは「監査証跡」を表示します。誰が、いつ、何をしたか。それ自体は有用ですが、監査人の本当の問いには答えていません。このログが後から改ざんされていないと、どうして分かるのですか?
「append-only」のログ(末尾に追加するだけ)でも、ストレージ層ではたいてい編集可能なままです。データベースにアクセスできる人なら、行を書き換え、削除し、並べ替えることができ、しかもその痕跡は何も残りません。医薬品や石油の監査では、この一点だけで証跡全体が無効になり得ます。
各種フレームワーク(21 CFR Part 11、GMP、ISO 27001)が実際に求めている性質は「削除しないこと」ではありません。検知可能性です。誰かが履歴を改ざんしたなら、それを証明できなければなりません。
暗号的な連鎖を、わかりやすく解説
SupplyCoreは監査ログのすべてのエントリを連鎖させるようになりました。具体的には、各イベント(価格変更、クレジット発行、在庫調整、ログインなど)が3つの要素を持ちます。増加するシーケンス番号、直前のエントリのハッシュ値、そして自身の内容+直前のハッシュ値から計算された自身のSHA-256ハッシュ値です。
原理は、溶接された鎖の輪と同じです。それぞれの輪が、一つ前の輪のハッシュ値を含んでいます。エントリの内容を変更すれば、そのハッシュ値は一致しなくなります。一つ削除すれば、次の輪は何も指さなくなります。並べ替えれば、シーケンスが壊れます。
その結果、履歴を読むことはできても、こっそり書き換えることはできなくなります。改ざん(変更、削除、挿入、並べ替え)はいずれも、数学的に検知できる痕跡を残します。
ワンクリックの完全性検証
管理者はいつでも検証を実行できます。SupplyCoreはチェーン全体を再計算し、何も改ざんされていないかどうかを判定します。断絶があれば、その正確な位置(どのシーケンスで、どの種類の異常か)を示します。
これはマーケティング用のレポートではありません。再現可能な暗号学的検証です。外部の監査人が同じ計算をやり直し、同じ結論に到達できます。完全性の証明とは、そういうものです。
ワンクリックで揃う「監査対応」ファイル
監査の準備には何日もかかっていました。ログを集め、入出庫を突き合わせ、証拠を整形する。SupplyCoreなら、お選びいただいた任意の期間について、ワンクリックですべてを組み立てます。改ざん不可能なログ、完全性の判定結果、モジュール別・操作別の集計を、PDF、CSV、XMLで出力できます。
このファイルは、カナダ保健省、FDA、カナダ運輸省、ISO監査人、法人顧客にそのまま提示できます。そしてセキュリティは一貫していなければならないため、エクスポート自体も記録されます。誰が、どのファイルを、いつ生成したのか。
あなたの業界にとって何が変わるのか
医薬品 — ロット/日付のトレーサビリティが監査で説明可能になります。履歴の完全性を証明できることは、21 CFR Part 11やGMPの趣旨における前提条件です。
石油・危険物 — 漏出や事故が起きた場合、タイムスタンプ付きで改ざん不可能な記録簿を、カナダ運輸省や環境当局にそのまま提示できます。後からの修正をめぐるグレーゾーンはありません。
全業種 — ISO 27001では、完全性が検証可能なアクセス制御とログ記録が、認証取得の申請内容を直接的に強化します。正式な準拠は依然としてお客様の手順次第ですが、技術的な証拠はツールが提供します。
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